脱毛サロン経営を始める際、どの脱毛器を選ぶかは非常に重要な選択です。筆者は数年年以上、複数の脱毛サロンのコンサルティングを担当してきた経験から、良い脱毛器を選ぶことが、お客様の満足度だけでなく、スタッフの働きやすさやサロンの収益性にも大きく影響することを実感してきました。
今回は、脱毛サロンのオーナーになることを考えている方や、現在使用している脱毛器の買い替えを検討されている方に向けて、脱毛器選びのポイントを詳しくご紹介していきます。失敗しない脱毛器選びのために、ぜひ最後までお読みください。
業務用脱毛機とは

業務用脱毛機は、サロンやクリニックで使用される高性能な機器であり、家庭用脱毛器とは異なり高出力で効果的な脱毛が可能です。業務用脱毛機は、出力レベルが高いため、短期間で効果を実感できることが特徴で、機械によりますが、一般的に5〜7年程度の寿命があり、適切なメンテナンスを行うことで長期間使用可能です。
脱毛器を購入する前に押さえておきたい「脱毛方式」
脱毛サロンで使用可能な業務用脱毛器には、大きく分けて2つの方式があります。
IPL方式(光脱毛)
照射面積が広く施術時間が短いため、全身脱毛に適しています。サロン向けの定番方式で、実績も豊富です。
IPL方式の特徴
- 広い照射面積(最大50平方mm程度)で、施術時間を大幅に短縮
- 1回の照射で複数の毛根にアプローチ可能
- 毛周期に合わせた施術間隔(通常2ヶ月程度)が必要
- 肌への負担が比較的少なく、脱毛初心者でも安心
IPL方式のメリット
- 施術時間が短く、効率的な予約管理が可能
- 比較的リーズナブルな料金設定が可能
- 長年の実績があり、安全性が実証済み
- スタッフの技術習得がしやすい
IPL方式のデメリット
- 毛周期を考慮した来店間隔の設定が必要
- 濃い毛に効果的だが、産毛には効きにくい
- 肌色や毛色による施術制限がある
SHR方式(蓄熱式)
従来のIPLの進化版で、徐々に熱を蓄積させる方式。痛みが少なく、短い間隔での施術が可能です。
SHR方式の特徴
- 低出力で何度も照射を繰り返し、徐々に熱を蓄積
- 毛根だけでなく、毛乳頭にもアプローチ
- 2週間程度の短い間隔で施術可能
- 痛みが少なく、肌への負担も最小限
SHR方式のメリット
- 短期間での集中的な施術が可能
- 痛みが少ないため、デリケートな部位も施術しやすい
- 毛周期を気にせず施術できる
- 薄い毛や産毛にも効果的
SHR方式のデメリット
- 1回の施術時間が比較的長い
- IPLと比べて機器の導入コストが高め
- スタッフの技術研修により多くの時間が必要
- ランニングコストがやや高め
業務用脱毛器の選び方
業務用脱毛機のメーカーや機種によって、脱毛方式や機能、価格が大きく異なります。ここからは、業務用脱毛器の選び方について詳しく解説します。
①ランニングコストは適正か
ランニングコストは、業務用脱毛器を選ぶ際の大きなポイントです。実は、購入時の価格が安くても、実際の運用では予想以上にコストがかかってしまうケースがよくあります。
「え?脱毛器って買ったら終わりじゃないの?」
そう思われる方も多いかもしれません。でも実は、脱毛器の運用には様々な費用が発生します。
忘れがちな保守メンテナンス
安全に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。年間の保守契約料は機種によって異なりますが、20~50万円ほど。突発的な故障時の修理費用も考慮に入れておく必要があります。
ショット数から考える実質コスト
また、業務用脱毛器には「打てるショット数の上限」があります。例えば、500万円の機器で総ショット数が100万回だとすると、1ショットあたり5円かかる計算になります。
全身脱毛1回で約1,000ショット使うとすると、1回の施術で5千円のコストがかかっていることになります。
ですから、打てるショット数
定期的な消耗品交換
フラッシュランプやフィルターは定期的な交換が必要です。実は…これが結構な出費になります。
例えば、フラッシュランプは15~20万円ほどで、3~6ヶ月に1回の交換が必要です。1年間フル稼働した場合、40〜80万円程度が必要になってきます。
また、地味に効いてくるのが施術に使うジェルの費用。これは、稼働状況にもよりますが、月に3~5万円ほど必要です。
②アフターサポートは充実しているか
なぜアフターサポートが重要なのか。実は、脱毛器は意外とデリケートな機械です。
毎日の使用で必ず消耗していきますし、突発的な故障もあり得ます。そんなとき、メーカーのサポート体制が整っていないと…
- 予約したお客様をキャンセルに
- 売上の機会損失
- サロンの信頼低下
といった事態に発展してしまいます。
では、どうしたらいいか。脱毛器メーカーを選ぶ際は下記ポイントに気をつけてみてください。
メンテナンスサポートがあるか
- 定期点検の頻度と内容
- 出張費用の有無
- 消耗品の供給体制
- 緊急時の出張対応範囲
故障時の対応体制
- 24時間受付窓口の有無
- エンジニアの対応可能時間
- 修理完了までの目安時間
- 休日対応の可否
代替機のサポート
- 故障時の代替機貸出システムの有無
- 代替機の貸出費用
- 配送にかかる時間
- 在庫状況の確認
技術研修のサポート
- 導入時の無料研修プログラム
- 定期的なスキルアップ研修の有無
- オンラインサポートの充実度
- マニュアルやガイドラインの提供
③施術時間と効果のバランスは取れているか
とにかく早く施術できる機器がいい!
よく聞くフレーズですが、実はそれだけを重視すると、思わぬ落とし穴があります。
実は、脱毛サロンの成功の鍵は、お客様に効果を実感していただけるかどうかにかかっています。
早さだけを追求した施術は、こんな問題を引き起こしてしまいます
- お客様が効果を実感できない
- リピート率の低下
- サロンの評判低下
- 結果的な売上減少
特に気をつけたいのが、照射漏れや出力調整の甘さ。いくら早く施術できても、効果が出なければお客様は通い続けてくれません。
では、適切な脱毛器を選ぶポイントは?
以下の3つのバランスが取れる機器を選びましょう
- 施術時間を適度に短縮できる照射面積
- しっかりと効果を出せる出力設定
- お客様の肌質・毛質に合わせた細かな調整機能
最新の機器には、効果と施術時間のバランスを取りやすい機能が搭載されているものが増えています。
例えば
- 広い照射面積でもムラなく照射できる
- 肌質に合わせて出力を自動調整
- 快適な施術を実現する冷却システム
機器選びの際は、「とにかく早く施術できる」だけでなく、「効果をしっかり出せる」機能も重視しましょう。それが、長期的な売上アップにつながります。
人気の業務用脱毛機メーカー
ここからは、筆者がお勧めする業務用脱毛器メーカーをご紹介します。
Jenimo

ジェニモ(Jenimo)は、美容業界向けの総合美容機器メーカーで、業務用脱毛機や痩身機、美顔機などを開発・製造しています。
彼らの製品は高性能でありながらコストパフォーマンスに優れていて、日本全国のサロン1200店舗以上に導入されています。
特に最新業務用脱毛機「Jenimo Pro2」は、最大出力3500Wのハイパワー連射が可能で、1ショットあたりのコストが0.1円と非常に経済的。また、-20℃の冷却機能を搭載していて、施術中の痛みを軽減し、安全性も高いと評判評判になっています。
さらに、ジェニモは国内生産・修理工場を持っており、製品の品質管理やアフターサポートにも力を入れています。サロン経営者向けのサポート体制も充実していて、導入後のトレーニングや技術指導、故障時の迅速な対応など、「脱毛サロンの成功」をトータルで支援しています。
公式サイト:https://jenimo-official.com
NBS
NBSは創業19年の老舗メーカーで、業務用脱毛機市場において確固たる地位を築いています。
特に注目されているのが、独自に開発したTHR方式を採用した機種です。
この方式は、肌の弱いジュニア脱毛にも対応可能で、幅広い年齢層の顧客を集客するのに適しています。NBSの製品は、信頼性と効果の高さから、多くのサロンオーナーに選ばれています。
エストラボ

エストラボは国内大手の業務用脱毛機メーカーとして知られ、信頼性の高い製品を提供しています。ローランドさんをイメージキャラクターとして採用したRBLでも知られています。
彼らの製品は、厳しい品質管理のもとで製造されており、サロンオーナーにとって安心して導入できる選択肢となっています。エストラボの脱毛機は、最新の技術を駆使し、効果的かつ安全な施術を可能にすることで、多くの顧客から高い評価を得ています。
BYMACH PRO

BYMACH PROは、美肌と脱毛を同時に実現できる革新的な業務用脱毛機です。この機種は、無痛でありながら高い効果を発揮することが特徴で、サロンの売上向上を保証するサポートも提供されています。IPLとSHRの両モードに対応しており、さまざまな肌質や毛質に対応可能です。サロンオーナーにとって、安心して導入できる選択肢となっています。
ワールドジャパン

ワールドジャパンも、同じく国内大手の美容機器メーカー。特に注目を集めているInnovは次世代型LED脱毛機として近年リリースされました。
この機種の最大の特徴は、ランニングコストが0円である、とされていますが、2000万発まで、とうてる数には限りがある点に注意が必要です。
株式会社TESコーポレーション

TESコーポレーションが展開するAQUAは純国産の業務用脱毛機として、安心安全の光脱毛を提供しています。
この機種は、改良版SHR方式を採用しており、デリケートな肌やキッズ脱毛にも対応可能です。安定した出力と効果を目の前で証明できることが特徴で、多くのサロンオーナーから信頼を得ています。日本製ならではの高品質と安全性が、AQUAの大きな魅力です。
サロンの目的に合わせた脱毛器を導入しよう
脱毛器の選定は、サロンの成功を左右する重要な決断です。
まずは、自身のサロンの方針や目指すべき方向性を明確にしましょう。
新規開業なのか、男性向けメニューの強化なのか、美容複合型を目指すのかなど、目的や状況によって選ぶべき機種は異ります。
初期投資とランニングコストのバランス、施術の効果と痛みの程度、メーカーのサポート体制など、様々な要素を総合的に判断し、適切な美容機を導入しましょう。
また、気になる機械があったら実機デモを体験し、実際の使用感を確認することも、失敗しない選び方のポイントとなります。この記事が、サロンオーナーの皆様の事業展開の一助になれば幸いです。


